米州開発銀行(IDB)、Cambridge Quantum、モンテレイ工科大学、 量子コンピュータに耐性のあるブロックチェーンを共同開発

米州開発銀行(IDB)、Cambridge Quantum、モンテレイ工科大学、
量子コンピュータに耐性のあるブロックチェーンを共同開発

 

英国ケンブリッジ市 2021年8月10日発表 – 米州開発銀行とそのイノベーションラボであるIDB Labは、Cambridge Quantum(CQ) およびメキシコ・モンテレイ工科大学(Tecnológico de Monterrey)と共同で、量子コンピュータの開発によってもたらされる、ブロックチェーンネットワークへの潜在的な脅威を特定し、その解決方法の実証実験に成功したことを発表しました。この度のプロジェクトチームは、潜在的な脅威に対して、新世代のコンピューティング・テクノロジーから情報を保護することを可能にする暗号化レイヤーを開発しました。

ブロックチェーンネットワークの潜在的な脅威として、ネットワークノード間の通信や署名された取引の整合性など、4つの分野がこれまでに特定されています。それぞれの脅威分野は、量子コンピュータの攻撃に対して脆弱な暗号や鍵に左右されるため、ブロックチェーンネットワークのセキュリティと整合性を確保するには改善が必要です。

こうした脅威に対処するために、ネットワークを保護して量子コンピュータの攻撃に耐えうるポスト量子暗号レイヤーを、イーサリアム技術に基づいてLACChain Besuブロックチェーンネットワーク上に開発しました。量子コンピュータを利用し、検証可能なエントロピーを生成する、CQのIronBridgeプラットフォームの耐量子鍵により、トランザクションや通信を保護することができます。

モンテレイ工科大学の量子情報処理グループの研究者兼ディレクターであるSalvador E. Venegas-Andraca教授は、次のように述べています。「ある種の量子アルゴリズムは、デジタルセキュリティ・プロトコルの侵害を可能にしてしまいますが、幸い、他の量子アルゴリズムを使ってより強力に保護することもまた可能なのです。」

CQの量子サイバーセキュリティチームの責任者であるDuncan Jonesは、次のように強調しています。「LACChainブロックチェーンは、CQのIronBridgeプラットフォームで生成した耐量子鍵の応用例としては理想的な対象でした。検証可能な量子エントロピーから生成される鍵だけが、量子コンピュータの脅威に耐えることが出来るのです。」

IDB LabのCEOであるIrene Arias Hofmanは、次のように述べています。「デジタル時代において、私達は社会問題を解決する能力を備えた多様な新技術を自由に駆使することができます。そうした技術を組み合わせることが出来れば、その効果は飛躍的に向上するでしょう。今回のケースでは、IDBチームの知識と、CQとTECの量子技術およびブロックチェーン技術に関する知識を組み合わせることで、関連分野の50以上の企業がすでに採用している、IDB Labによって開発されたブロックチェーンプラットフォームであるLACChainの将来の整合性を保証する根幹的なマイルストーンを達成することが出来ました。」

本件の詳細については、テクニカルノート
https://arxiv.org/abs/2106.06640)をご覧ください。

 

IDB Labについて

IDB Labは、中南米・カリブ地域における暮らしの向上を目的とした開発に向けた資金と知識の主要な供給源であるIDBグループに属するイノベーションラボです。IDB Labの目的は、経済、社会および環境上の条件を理由に支援を必要とする人々の生活を変えることのできるような民間セクターのソリューションを早期段階でテストするために、資金、知識、人脈を動員し、地域におけるインクルージョンを実現するイノベーションを促進することです。1993年以来、IDB Labは中南米・カリブ地域の26か国で展開されている20億米ドル以上のプロジェクトを承認してきました。
http://www.bidlab.org/

 

モンテレイ工科大学について

モンテレイ工科大学(Tecnológico de Monterrey)は、1943年にDon EugenioGarza Sada氏と企業家のグループがEnseñanza e Investigación Superior, A. C.
という非営利団体を設立したことがきっかけで創立されました。

モンテレイ工科大学は、政治や宗教から独立した非営利の民間機関です。

モンテレイ工科大学と同大学のすべてのキャンパスにおける活動は、優れた質の高等教育を追求する、世界中の優れたリーダー達のグループで構成された市民団体によってサポートされています。https://tec.mx/

以上

 

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